ジャパニーズ・北欧フェアによせて
「日本人の憧れる「北欧」とは。」
日本での「北欧ブーム」、もう10年以上になるでしょうか。
インテリアやファブリックの中で「『北欧』というジャンル」は、もはや
日本におけるライフスタイルのひとつとして定着しています。
ジャパニーズ・北欧フェアは 京町家・きもの店ミミズクヤを舞台に、
北欧のもの / 日本人による北欧インスパイアのもの(=ジャパニーズ・北欧!)
をならべてご紹介。
「日本人の憧れる『北欧』とは」を探ります。
日曜日の午後には、スウェーデン音楽留学帰りのおふたりによる
ライブとおはなし会も予定しています。
日本と北欧の文化の似たところ、やっぱり違う!ところ。
お買い物を楽しみながら、それぞれの文化や暮らし、そして、
「北欧」を恋い慕う私たちのこころを、改めて 見つめてみてくださいね。
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↑これが、今回の「ジャパニーズ・北欧フェア」のコンセプトです。
「北欧」とは。
フェア開始にあたって、いまの時点での、わたしの思う答えを考えました。
みなさまにとってはどうでしょうか。
ぜひ、お店に訪れて、いろんな品物を見て、聞かせてくださいね。
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わたしはもともと、
日本に昔からある「異国情緒」の表現
…というか、そのつもりがあってもなくても和洋折衷になってしまってる独特のかんじ
が、おそらく大好きです。
おそらく、というのは、それを意識して好きになったわけじゃなくて
好きなものの共通点を探すとおのずとそうなっている、ということです。。
大好きな祇園祭。室町時代から続いていて京都の伝統、という顔をしていますが、山鉾にはヨーロッパやインドなど異国からやってきた珍しいものが飾り立てられています。(よっぽど自慢だったんだな。。)
また、きもの好き女子ならほとんどの人が好きであろう竹久夢二の絵に代表されるような、大正ロマン、も西洋への憧れ・異国情緒が大きな要素のひとつだと思います。
それからチンドン屋さん。鉦や太鼓と、クラリネットやトランペット。
そして一番大切。ミミズクヤは、洋服生地きもの店。
他にもありますが割愛。
それで何が言いたいかというと、
「日本における北欧スタイル」は、
この異国情緒趣味の流れを汲む、現代版。かなと思っています。
日本は自然豊かな島国で、独自に育んだ
「これぞジャパニーズ!」といえるような表現をたくさん持っています。
そしてその反面、歩いては行けない異国への憧れがものすごい。
舶来もの がありがたがられる文化も、育まれてきたと思います。
そんな中でいま、最たるもの、は「北欧」かな。
それにしても、いっときのはやりで終わらず、なぜこんなに、合ったのか?
(北欧のものがそもそもすばらしい、というのはもちろんなので置くとして、)
ガイドブックや旅行記、北欧の歴史の本などを読んでみると
森に囲まれ、水資源が豊かで、もともと農業国、なので自然や行事を大切にする…
など、日本の風土との共通点が見えてきました。
農閑期の手しごと、おばあちゃんの織った布。
でも、日本では想像もできないような、異なる気候条件や環境ももちろん。
白夜、オーロラ、からっとした短い夏、広い庭、森でのベリー摘み…
似ているところと、違うところ。
わたしたちにとって、似ているところはどこか懐かしさ(レトロさ)として感じられ、
異なるところはスパイスになるのかな。
グルーナ・ルンデンの本田さんは「色が違う」と言われました。
その、混ざりぐあいが、ちょうど心地よかったのかもしれませんね。
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というわけで、ジャパニーズ・北欧フェア。
ど・ジャパニーズな町家空間に、
北欧からやってきたり
北欧インスパイアで作ってくださった品々を、
たっぷりとご覧いただけるよう
北欧情緒あふれる、心地よい空間を作りたいと思います!!!
和洋折衷になってしまう独特のかんじ、が出るのか。
はたまた意外と、マアここは北欧?と見まごうような空間になるのか???
少なくともふだんのミミズクヤとは違った空間になるはずです。
かなり気合入ってます!
お客さまがたくさん来てくださったらフェアは大成功♪
定休日を挟んで、24日金曜日からです。
ぜひ、いらしてくださいね♪
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